BLOG

天才とは、どういった才能を指すのでしょうか。

様々な切り口、解釈が存在すると思いますが、
ことワイン生産に関しては名門の家系でもなく眩いばかりの
良い畑を持っているわけでもないのに、その生産したワインの液体そのものだけで
飲み手を魅了する存在が一つの天才と言えそうです。

その意味でイタリアの天才ワイン生産者と
いうとこのパーネヴィーノを率いる
サルデーニャのジャンフランコ・マンカが最初に思い浮かびます。

栽培段階での農薬の使用を最小限に抑えること、
醸造、熟成の段階での酸化防止剤の不使用はもちろん、
発酵の段階で発酵槽の位置を移動させることなど、
ジャンフランコのワイン生産のスタイルはかなりユニークです。

そんなユニークな彼が作るオンリーワンなワインの凄さを痛感したのが
3,4年前にリリースされたC.C.Pというキュヴェでした。
まだ若いワインでしたが飲み頃のブルゴーニュのグラングリュを連想させる
華やかかつ妖艶な魔法をかけられたみたいに華やかな香りに、高級な質感、
物凄い情報量、美しい酸と余韻…。

少し前にこのモニカというサルデーニャ地場品種主体のピカデをテイスティングしたところ、熟成させると素晴らしいというインポーターの言葉通りまだ硬さはありましたが、
全体に漂う上質な印象はさすがジャンフランコ・マンカという印象でした。

サルデーニャという括り、イタリアワインという括りを越えて世界中の
ワイン生産者の中でも随一の感性。入手困難のため1本限りのご案内です。

是非。

リストランティーノ ルベロ 
ソムリエ 加瀬