”2011 スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ ”ロンコ・デル・ピッキオ”
/サンドロ・ファイ”
とても長い名前ですが、”スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ”がDOCG的ワイン名で”ロンコ・デル・ピッキオ”がこのワインに対して名付けられたキュヴェの名前のようです。
ヴァルテッリーナはイタリア最高峰のスパークリング、フランチャコルタで著名なイタリア北部ロンバルディア州の更に最北部の地方名です。この地方では古来キアヴェンナスカ(ネッビオーロのこの地方での呼び名)という黒ブドウから生産される赤ワインが著名な地域。
冷涼な地域の標高700mという極冷涼地”サン・ヴェルジーオ”で生産されるこちらのブドウは非常に綺麗な酸とミネラルを豊富に含んだ細身の果実が特徴的です。
その若干ヴォリューム控えめなブドウをスフォルツァート(=陰干し)することによりミネラルの密度を凝縮させ果実のヴォリュームを増し生産されたワインがこちらのワインです。
ネッビオーロの代表的高級ワイン産地バローロを上回るエレガンスと、スフォルツァートによる凝集した果実味。それらをまとめ上げるサンドロ・ファイの後継者、まだ30代のマルコの若き感性。
テロワールを表現しながらもDOCG名にとらわれない、モダンな感性でデザインされた土着ワイン。是非。
リストランティーノ ルベロ
ソムリエ 加瀬